無垢材の割れと強度について

木材と言うのは、乾燥すれば縦方向に割れるものです。特にグリーン材と呼ばれる、乾燥していない木材は良く割れます。この木材の割れを巡って争われた裁判が4年前から行われており、今年ようやく結審しました。その裁判を担当した弁護士の方のセミナーを聞いてきたので、その中身を簡単に紹介したいと思います。

裁判の発端
1.構造材の割れを目にされたお施主様が、欠陥だと思い住宅会社に手直しを依頼
2.住宅会社が、その要求に従って1600万円をかけて改修工事を行った
3.原因は材木にあると考えた住宅会社は、材木屋さんを訴えた

住宅会社の主張
1.割れるような木材は欠陥である
2.欠陥品を頼んだ覚えはない
3.割れるなら、その説明義務があるはずだ

材木屋さんの主張
1.グリーン材ということは見積もりに書いてある。グリーン材が割れやすいというのは、業界の常識である。
2.そもそも木材というのは割れるものであり、割れても構造上問題はない

裁判所の結論
1.干割れが起きても、構造強度上問題はない
2.グリーン材が割れやすいというのは、専門家なら知っていて当然である

当然の主張が、当然に認められたという感想を持ちました。グリーン材が割れやすいということを知らなかったと、一般のお客様がおっしゃるなら分かります。しかし、専門家であるはずの住宅会社がそんな主張をするとは、ちょっと信じられないことです。
もう一つ重要な点は、無垢材の割れが強度上問題がないと認められたことです。これには専門家による意見書の主張が、そのまま認められたようです。ただ、これはあくまで木材と平行に割れた場合の話で、木材の繊維にたいして直角な割れは、補修工事が必要となります。この割れ方は通常は起きないのですが、木材の生育過程でダメージがあった場合など、ごく稀に起きることがあります。

講師の方は、無垢材と言うのは割れるものだと十分に説明することが大切だ、と強調されていました。僕らにとっては当然なことでも、お客様にとっては不安に思う事は多く、しっかり説明をしなければと改めて思いました。ただミノワの場合、主要構造材にはほとんど乾燥材を用いています。

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